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野鳥たちの住宅事情

鳥たちの事情
新居をせっせとつくるキジバト夫婦

 キジバト(ヤマバト)はよく見かける野鳥ではあるが、番(つがい)になっていることが多いような。ほかの鳥たちもペアなのかもしれないが、どちらかと言えば群れである。スズメやヒヨドリ、ムクドリなどはまさしく集団でいる。そんな野生の鳥の中で、キジバトは2羽(おそらくペア)で見かけることが多い。パートナーと仲が良いのか、とにかく微笑ましい。そんなキジバトだが、昨今の樹木の伐採の影響なのか、巣作り(まさしく愛の巣)には困っているようだ。公園や学校などの公共施設でも大きな樹は減っている。

キジバトは人を恐れないのか、間近でもすぐには逃げない


 何日も前から、我が家のクロネコ・ミーが騒いでいた。どうも落ち着かないようで、ベランダに出たり、出窓のガラスに顔を寄せたり、とにかく外が気になって仕方ないような様子だ。我が家のハナミズキに2羽のキジバトが巣作りを始めていたのだ。鳥大好きなミーが落ち着かないのも納得できる。しかし、こんな場所にと言うのが第一印象だった。

住宅に隣接したハナミズキに巣を造り始めたから驚き


 ただ、なんとなく理由はわかる。目の前の公園のケヤキの大木が少し前に大きく剪定されていたのだ。5月になると若葉が繁り、多くの鳥たちが身を隠していた空間がなくなっていたのだ。大量の落ち葉に苦情が出て、枝を大きく切ったようなのだが、こんなところに巣を作らなければならないハトたちを考えると、人間の勝手な言い分でなんとも申し訳ない。それにしても、民家(我が家だが)の真横で、ベランダからは手の届きそうな場所。そして大木ではないハナミズキに巣を作って、無事、巣立つのだろうか。いまさら、どこかに移ってくれとも言えないし。きっと雨続きで安全な場所と判断してしまったのか。ツバメは人間と共生することに慣れているが、キジバトでも同じなのだろうか。人は危害を加えないものと判断してくれたことはありがたいが。などと色々考えたものの、こんな場所にマイホームを選んでくれたことに感謝して、もう温かく見守るしかない。ただ我が家のミーが心配ではあるが。
 しかし、それは杞憂に終わった。

せっせと枝を拾っては巣作りに励む

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