大量生産できない制作工程
茂木さんは数少ない彫師(ほりし)。造型師の多くは粘土を盛りながら製作する。つまり、粘土で仕上がりに近い形まで作り上げる。しかし、茂木さんは細かい作業をじっくり時間を掛けて、より精密な加工を行う“彫り”にこだわっている。質感や精密さは彫りによる成果である。

ナミアゲハの幼虫の型。サフェーサーを塗布した原型を元に、シリコンを使用して型を作る。上下の型を合わせて、原料を流し込んで塗装前のガレージキットを作成する。


塗装はコンプレッサーを使ったエアブラシで行う。通常、細かい箇所は筆で色を塗るが、茂木さんはマスキングを利用して、エアブラシで塗装する。この流儀にこだわるのは、発色、微妙なグラデーションの再現性を維持するためである。

塗装のマスキングは通常テープなど使用するが、手間が増える割には再現性が低くなるので、茂木さんはマスクという型を使う。このマスクも一色ごとに手作りする。


クリアコートをコーティングし、裏面に留め金(アタッチメント)を付ければ立派なピンズ(ピンバッチ)の完成。これを何につけるか。悲鳴が上がるかもしれないので、使用時は充分な注意が必要ではある。





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