激しい流れの小川にも生物が集う
またカワセミがいないかな、などと甘い考えで近くの小川に出向いた。相変わらずの急流と水量の多さに生物は観られないかと思ったが、川べりにカメを発見。以前、干上がった状態でもいたカメなのだろうか。同じミシシッピアカミミガメだ。外来種として嫌われることもあるが、ほとんどは飼育されていた個体が放棄され、それが累代飼育されて野生化したものだ。昔はミドリガメという名前で、小さな個体が売っていたが、いまは禁止されているのでショップで見ることはないはず。たしかお祭りの屋台で「金魚掬(すく)い」ではなく「カメ掬(すく)い」も、このカメだったはず。カラーヒヨコといい、醜いことを日本人はやっていたものだ。
しかしこんな1年のうちに半分近く干上がった川で育っているのは感動モノでもある。かつて川辺のあぜ道で見つけた同じカメを、どうにか水辺近くまで運んだことを思い出す。その後、生活排水が流れ込んでいる小さな水たまりで確認したが、あれから長い時間も息をひそめていたと思うと、健気でいじらしい。あんな動きの鈍い足枷(甲羅)を持ちながら、必死に生きてきたことに心が打たれる。さらに近くに、一回り小さい同じカメを発見。夫婦だろうか。また川の流れが無くなり、干上がるかもしれないが、頑張って生き延びてほしいものだ。

この日はカルガモ(♂のいないマガモなのかは不明)も群れで激しい流れの小川を遊泳している姿を確認。しかし、流れが急なためか、流されて橋の下へと姿を消してしまう。脚を漕いで流れに逆らうには急すぎるようだが、すぐに流れに逆らって遡ってきた。やはり野生生物は逞しい。
シオカラトンボはどんどん増えているのだが、ちょっと地味なトンボも増えている。後で調べるとシオカラトンボの♀らしい。つまり産卵に集まっているようだが、あの流れの急な川で産卵したら全滅していまうような、つい要らぬ心配をしてしまう。こんな食物連鎖も生態ピラミッドも関係のない人工的な小川でも生物は集まり、命を繋いでいると思うと、日々の小さな営みを重く感じてしまった。





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